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2008年11月17日 11:00【武蔵野大学との共同研究報告】「南天実エキス」の気管拡張作用のメカニズムを解明しました。

ノエビアグループの常盤薬品工業株式会社(本社:東京都港区)は、武蔵野大学薬学部薬理学研究室(阿部 和穂教授)と、医薬品成分である南天実エキスの有効性と安全性を検証するために共同研究をおこなっております。

呼吸器系の障害による咳に対して、気管・気管支拡張薬が有効であることは既に認められています。私たちはこれまでに、南天実エキスの気管拡張作用を報告すると共に、その作用に関与する成分は、南天実エキス中の主なアルカロイドであるナンテニン(O−メチルドメスチシン)に加えて、最近、ヒゲナミンが含まれていることを明らかにしてきました。

今回は南天実エキスと、南天実中のナンテニン・ヒゲナミンが、どのようなメカニズムにより気管を拡張しているのかを詳細に調べました。その結果、南天実エキスのすみやかな気管拡張作用は、ヒゲナミンによるβアドレナリン受容体※(β受容体)を介したメカニズムであることがわかりました。また、ナンテニンはβ受容体を介さず、他のメカニズムにより気管を拡張することもわかりました。
※気管に存在するβアドレナリン受容体に作用すると、気管が拡張することが知られています。

今回の研究成果は2008年11月14日(金)、『第114回日本薬理学会近畿部会』(神戸)にて発表いたします。

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