• ジブンゴトについて
  • お問い合わせ

Home 桂南天さんに学ぶ!【"無"から"無限"の世界を生み出す】

2012.04

祝・襲名 桂こごろう改め桂南天さんに学ぶ!“無”から“無限”の世界を生み出す 伝統芸能でありながら「まったく同じものはない」。常に変化させて、お客さんを惹きつける“極意”から、“商売道具”のお手入れ法まで。

きっと明日、生の「落語」に触れたくなる・・・その理由がここに!

江戸時代から続く日本人になじみの深い伝承芸「落語」。なじみのない人にとっては、どうにも近くて遠い世界でもある。とはいえ、これだけ長い時を越え人々に愛され、この世界を目指す人も後を絶たないという。人々を惹きつけて止まない「落語」を操る“噺家”さんに、きっと現代のビジネスパースンの学びがあるはず。

このたび2代目を襲名され、当社の医薬品のど飴ブランドとも縁(ゆかり)のある、上方落語の「桂南天」さんに学びを探りました。これを読んだ人はきっと明日、「落語」を聴きに行きたくなります!

桂 南天 かつら なんてん (平成24年4月15日襲名)

●本名 尾崎 裕一(おざき ゆういち) ●生年月日 昭和42年12月27日 ●出身地 大阪府枚方市

平成3年3月 桂 べかこ(現 南光)に入門。上方落語、桂枝雀の筆頭弟子である桂南光の唯一の弟子で、桂米朝のひ孫弟子。その桂米朝が教えを乞い、多くの噺を継いだのが初代桂南天。そしてこの度、2012年4月15日、40年ぶりに二代目 桂南天の襲名となった。

“無”のところにイメージを作り出しお客さんと共に遊び変化する。江戸時代から続く秘訣は「噺家(はなしか)」にあり。

-日本の伝統芸能「落語」が時代を越えて人々に愛され続ける魅力は何だと思いますか。

何にもない“無”のところに、“何か”が現れ、聴いている人の中にイメージが生み出され、噺家(はなしか)と共にその世界で遊べること。それが最大の魅力やないかと思います。

落語では、「上下(かみしも)にふる」という言葉があります。
AさんとBさん、二人の登場人物を演じ分けるために、落語家は顔を左、右に振ってしゃべります。そうして距離感を出すわけです。
また、冬の寒さであれば、声の抑揚やしぐさの違いで、何通りもの「冬」を聴き手にイメージさせることができる。
こうして噺家によって、“無”のところに、どんどんイメージがつくられそれが変化するんです。

江戸時代に発生したといわれる落語ですが、古典のように同じストーリーの落語でも、噺家によって違う世界がつくられるので、伝承芸でありながら、江戸時代から現在まで常に変化してきたんです。
“まったく同じ落語はない、常に変化している”ことも魅力やと思います。

-この世界に入ろうと思った南天さんにとっての魅力やきっかけを教えてください。

最初に落語に触れたきっかけは、高校での鑑賞会でした。その時自分も笑っていたのでしょうが、びっくりしたのは周りの友人達がみんな、「座布団の上に着物着て座っているちょっと古くさい感じのおっちゃんの話に笑っている!」という事実。

大阪の子でしたから物心ついた頃から「おもしろい」ことは「すぐれている」という憧れでしたので、友人達の反応をみて「これはおもろいんやな。落語ってすごいんやな!」と。
それから聴くようになりました。

-落語は、「落語研究会」など多くの愛好家がいらっしゃるのも特長ですが、
落語界のプロとアマチュアの違いとは?

落語をする人を「噺家(はなしか)」とか、「落語家」といいますがどちらも使いますし、個人的には“座りしゃべり”“着物しゃべり”でもいいと思ってます(笑)。
ここでは「噺家」としましょう。

「噺家」のプロとアマチュアの違いですか?とてもむずかしいですね。
素人さん(それだけでは食べてないなど)でも上手な方がたくさんいますんで、「技術の違い」ではないといえます。
しいて挙げるなら、落語家の弟子であること、名前をもらっていることなどありますが、これもまた厳密にはややこしい。

僕のプロとしてのこだわりは、技術ではどうにもならない、イメージの中で遊ばせる“センス”があることですね。ある落語会で、えらいお師匠さんがお弟子さんのネタを間違えたことについて「あれはどうなのか」と聞かれた時に、「いいんだよ、自分たちは技術を売ってるんじゃない、センスを売ってるんだから」と言われていたのを聴いてまさにそういうことだと。

「上手い落語」ではなく「いい落語」であること、それは、技術はもちろんのこと“センス”があるかどうか。イメージの中で遊ばせられる“センス”、心地よく笑わせられる“センス”です。常に磨いておくことが大事で、まずはたくさん吸収すること。たくさんの落語を見て聴いて演じて感じることです。


PAGE TOP


  • Webサイトのご利用にあたって
  • ソーシャルメディアのご利用にあたって
  • プライバシーポリシー