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Home 桂南天さんに学ぶ!【"無"から"無限"の世界を生み出す】 桂南天さんに学ぶ!【"無"から"無限"の世界を生み出す】 3

2012.04

祝・襲名 桂こごろう改め桂南天さんに学ぶ!“無”から“無限”の世界を生み出す 伝統芸能でありながら「まったく同じものはない」。常に変化させて、お客さんを惹きつける“極意”から、“商売道具”のお手入れ法まで。

きっと明日、生の「落語」に触れたくなる・・・その理由がここに!

“商売道具”は「消耗品」として大切に。ネタの練習は「スパーリング」より「シャドーボクシング」で継続する。

-体調管理で心がけていることは?一番の“商売道具”とは?
そのお手入れ法も教えてください。

一番の“商売道具”は、もちろん「のど」です。
「のどの湿度」が何より大事でいつも気にしています。
もともとのどが強くないということもありますが、ここは乾燥している!ということがすぐにわかるほどで、現場では常に「マスクとのど飴」は欠かせません。
自宅で蒸気吸入器を使ったり、ホテルであれば浴槽にお湯をはって部屋に蒸気を入れることも。

また「声がれ」は、噺家として最も恐れることです。
声は出るけど、音域が狭くなる。これはこわい。予防もやっぱり「のど飴」です。
噺家同士、すぐに出し合えるようにしているし、山盛りにして置いてあったりします。

あとは、うるさい居酒屋には行かないこと。声を張らないといけない。
うるさいと思ったら自分は静かにしておきます(笑)。

あとは「咳」。高座だとこれが不思議とおさまるんです。
それでも「んんっ」となることはあり、とにかく電車の中、新幹線の中、どこでもお互いに「(のど飴)持ってるよ!」が合言葉です。

のどは「消耗品」だと思っています。
声を出すのに、腹式呼吸を大事にする人もいますが、僕の場合、落語には“日常の声”がいいと思っているので、発声はふだんどおりです。
だからこそ、のどの消耗には気を遣います。消耗は時間が経てば回復するけど、無駄に使わないようにしないといけない。カラオケにもいかなくなりました。

独演会のときは一日に三席になることもありますから、前の日は特に消耗しないように気をつけます。
意外かもしれませんが、襲名披露公演では主役は1席だけなんです。師匠たちの高座から襲名の口上まで、自分は一切話さないので、そういう意味では独演会のほうがのどに気を遣います(笑)。

今、44歳。「寝ないといけない」ということがわかってきた歳でもあります。とにかくちゃんと寝るようにしています。
僕にとっての体調管理は「のどと睡眠」。手洗いうがいもしっかりしています。それもあってか、おととしぐらいからまったく風邪をひかなくなりました。

-南天さんの一日を教えてください。

朝は10時くらいに起き、新聞を読みながら身繕いして朝食をとり、夕方からの落語会までの間にその時の自分の“やらなきゃ(マイブーム)”に没頭します。
読みたかった本を読んだり、散歩しながら“ネタくる(繰る)”といって、ネタをブツブツいいながら歩いたり。この“ネタくる(繰る)”は、歩きながらすることに意味があって、座ってやるとボクシングの「スパーリング」と同じで本番どおり長時間継続するのはしんどい。イメージトレーニングである「シャドーボクシング」の方が回数をふやせます。だから散歩をしながらがいい。
落語会がある日は、17時に会場に入り19時~21時半まで落語会、その後打ち上げをして帰宅し、夜中の0時頃に着物をたたんだりなんやかんやで3時頃に就寝します。

現在の“やらなきゃ(マイブーム)”は、襲名披露でお配りする手ぬぐいや熨斗におつけする『南天』の落款づくりです。消しゴムで作っているのですが、まさに『南天』という名前を楽しんでいるといいましょうか、一所懸命彫っています(笑)。


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