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Home プレゼン前4つのオキテ "プレゼンのプロ"インタビューVol.2 佐々木 かをり(ささき・かをり)氏

2011.04

プレゼン前4つのオキテ

先駆者3氏の4つのオキテは?

Vol.2 プレゼン前の脳内リハーサルは欠かせない
株式会社イー・ウーマン 代表取締役社長 佐々木 かをり(ささき・かをり)氏

Profile

1959年生まれ。上智大学卒業後、フリーランスの通訳者・翻訳者を経て1987年に会社化、ユニカルインターナショナル(www.unicul.com)を設立する。2000年にはイー・ウーマン(www.ewoman.jp)を設立。働く女性を中心にした意見交換の場「イー・ウーマン」を開設し、意識調査、商品開発、人材研修などを行っている。社長業のほか、講演や文筆業でも活躍中。著書に、「佐々木かをりの手帳術」(日本能率協会マネジメントセンター)「自分が輝く7つの発想」(光文社 知恵の森文庫)など。

第2回は、ユニカルインターナショナル、イー・ウーマンの代表取締役、佐々木かをりさんにお話を伺います。20代で起業し、通訳や翻訳、コンサルティング、人材開発、商品開発などに従事する傍ら、キャスターやコメンテーターなどの顔も持つ佐々木さん。働く女性の代表としてメディアに出ることも多い、佐々木さんの考えるプレゼンテーションとは?「佐々木流・プロのプレゼン」を教えていただきました。

講演や研修とプレゼンの大きな違いは「目的」

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佐々木さんは、講演や研修の場で活躍されています。ご自身の会社では、コンサルタントの立場からプレゼンを行うこともありますよね。
佐々木

はい、あります。大切なのは、プレゼンとはあくまでビジネスプレゼンであって、講演や研修とは別物だということ。ビジネスプレゼンは基本的に、どんな人が話しても同じ情報が伝わらなければいけません。

たとえば、自社商品の説明をするとき、社員Aの話を聞いた人と社員Bの話を聞いた人で、伝わる情報に相違があったら困るでしょう? 一方で、講演は誰が話すかが重要。もちろん私の場合、ビジネスプレゼンをするときでも、できるだけ「佐々木が話している」という付加価値を生み出す努力はしていますが......。

―――
プレゼンで必要なのは、話し手の「個性」ではなく「話す内容」だということですね。
佐々木
その通りです。講演とは、目的がまったく違いますからね。講演であれば、相手のオーダーに従って話すことが目的です。ビジネスプレゼンは、相手に問題解決の手段を提案し、発注に結びつけるのが目的。ビジネスプレゼンのあとに、「この人の話をまた聴きたい」と思っていただくより、「この人と仕事をしたい」「このプロジェクトを進めたい」と思っていただかないと。

聴き手のことをリアルに思い浮かべないと、資料は作れない

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講演とビジネスプレゼンとでは、資料の作り方も変わってくるのでしょうか?
佐々木

そうですね。講演の資料は、1枚のシートに話している内容のキーワードを1つしか書かないことも多いです。しかしビジネスプレゼンであれば、その資料が社内の稟議資料になる場合もありますから、聴き手にとって必要な情報を具体的かつ端的に示すよう意識しています。

もし新しいペンの商品開発を提案するプレゼンだとしたら、色の展開数やその種類、長さ、価格、使い捨てかどうか、何本単位で買えるのか。さらに、いくらで発注をしたらどんなスケジュールで納品に至るのか。その場に決定権を持つ人がいなくても、資料を持っていけば稟議を通せる状態にまで仕上げています。

ただ、講演とビジネスプレゼンに共通して言えるのは、最初に聴き手を理解するのが必要不可欠だということ。そうしないと、準備はスタートできません。

―――
聴き手を理解しなければならないのはなぜでしょう?
佐々木

徹底的に聴き手目線で考えないと、内容が伝わる資料にならないからです。まず初めにするのは、相手のことや話す環境のヒアリング。聴き手はどういう人たちで、何人なのか。その人たちはどういう動機でその場に集まるのか。プレゼンであれば、役職や決定権があるのかどうか、複数人なら上下関係も把握しておきたいですね。さらに、話す場所はどんな造りをしていて、壁は何色で椅子の位置はどうなっているのか。スタート時刻、与えられた時間、聴き手は朝から何をして過ごして来るのかなど、事細かに質問をするんですよ。

次に、聴き手が席に座ったときの心境、自分がスピーカー・プレゼンターとして聴き手の前に立ったときの状況をできるだけリアルに思い浮かべます。そのうえで、当日はどういったストーリー展開にするのかを考え抜くのです。ですから、講演でもプレゼンでも、資料は毎回カスタムメイドです。

―――
プレゼン資料の内容作りで気をつけるべき点は何でしょう?
佐々木
プレゼン資料にあることは約束ですから、内容に責任が持てるかどうかが大切です。例を挙げるなら、「働く女性の心をつかむ」なんて書くのはいけません。「働く女性の心をつかむ機会を増やす」「働く女性のつかむための環境を作る」というのはできるけれど、必ず世の中の働く女性の心をつかむなんてできませんから。プレゼンの内容は、大げさでも偽りでもなく、相手にとって本当に誠実であることが重要だと考えています。

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