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Home プレゼン前4つのオキテ "プレゼンのプロ"インタビュー Vol.1 徳力 基彦 (とくりき・もとひこ)氏

2011.03

プレゼン前4つのオキテ

先駆者3氏の4つのオキテは?

Vol.1 プレゼンは日常会話の延長。「話す力」で人の心を動かしたい。アジャイルメディア・ネットワーク株式会社 代表取締役 徳力 基彦(とくりき・もとひこ)氏

Profile

1972年生まれ。名古屋大学法学部卒業後、NTTに入社し、法人営業やIR活動に従事。IT系コンサルティングファームを経て、2002年にアリエル・ネットワーク入社。アジャイルメディア・ネットワークには、設立の2006年から運営に参画。2007年、取締役。2009年より代表取締役。企業のソーシャルメディア活用に関する複数の執筆・講演活動を行っている。著書に「デジタル・ワークスタイル」(二見書房)「アルファブロガー」(翔泳社)など。

第1回目にお話を伺うのは、アジャイルメディア・ネットワーク株式会社の代表取締役を務める徳力基彦さん。プロガーとしてはもちろん、セミナーや企業勉強会の講師、ビジネス・ITイベントのパネリストとしても活躍中の徳力さんが明かす、プレゼンテーションのコツとは?心構えから資料づくり、必須アイテムまで「徳力流・プロのプレゼン」に迫ってみました。

プレゼンの肝は、いかに相手の興味を引きつけていられるか

――
徳力さんはセミナーや企業の勉強会などで、ソーシャルメディアについての講演を数多く行われています。プレゼンで、一番気を使っていることは何でしょう?
徳力

相手の注意や興味をいかに引き寄せるか、ですね。どんなに面白い話でも、興味を持っていない人には何も伝わりません。資料も大事ですが、僕は話すことに注力するタイプ。前日も夜遅くまで資料作りに頭を悩ますなら、本番できちんと話ができるようにしっかり寝ますね。

そもそも、プレゼンの理想形は「双方向のやりとり」だと思うんです。会話の延長線上にあって、プレゼン中も質疑応答ができるぐらいがいい。ただそれは日本人の性格的に難しいので、聴き手が少しでも会話の雰囲気を感じられるように心がけています。

――
そのために、どんな工夫をされているのですか?
徳力

たとえば、プレゼン開始直後には笑いを取っておきたいですね。「クスッ」ぐらいの笑いでいいんです。距離がグッと縮まりますし、雰囲気も和らいで自分も調子よく話ができる。最初の笑いが、成功の命運を分けるといっても過言ではないですね。

ほかは、最初に質問をして挙手してもらったり、要所要所で笑いのネタをちりばめたり、全員の顔を見ながら話したり......。最近では「よかったら、講演後にtwitterでコメントをくださいね」とお願いしたりもしています。要は、反応し合えるきっかけをしかけておこう、と。

徳力流・プレゼン資料作りのポイントとは?

――
話すことに注力されるとおっしゃっていましたが、資料作りの面で工夫されていることがあれば教えてください。
徳力

ポイントは3つあります。まず、同じ話をするにしても、聴き手によって資料で何を取り上げるかの取捨選択を行うこと。年齢層やコミュニティーの特性が変われば、知識や興味も違いますからね。

2つ目は、資料の論理的な展開。このコツは、主にバーバラ・ミント「考える技術・書く技術」から学びました。特に、「結論が先、説明はその後」という部分。具体的に言うと、1枚目のスライドでソーシャルメディアを使うメリットを5つ列記するとしたら、次のページからは1点目を説明するスライド、2点目を説明するスライド......と並べていきます。

そして3点目は、1スライド=1メッセージ+補足、という定型ですね。一番上に要点となる一文を書き、その下に図やグラフを入れます。これは、メッセージを伝えるのに適切な形にしなければいけません。図やグラフの重要性とテクニックを教えてくれたのは、ジーン・ゼラズニー「マッキンゼー流図解の技術」です。僕が読んだのは10年ぐらい前で洋書版(「Say It With Charts」)ですが、日本語訳も内容は変わらないと思います。

――
プレゼン資料のほかに、事前に用意しているものはありますか?
徳力

僕の場合ネットサービスを説明する機会も多いので、その場で実例を提示することがよくあります。その準備として、Google Chromeの「Session Buddy(セッション・バディー)」という過去のタブを記憶しておける拡張機能を使って、必要なウェブページをすべてタブで開き、ウインドウ別に整理しておきます。たとえば、Aの説明をするときに必要なウェブサイトはすべてAのウインドウのタブで開いておき、Bの説明で必要なウェブサイトはBのウインドウのタブ......といった具合ですね。

その際、気をつけているのは、プレゼンの場でネットがつながらなくても大丈夫なように、あらかじめウェブページを保存した状態で会場入りすることです。これも含め、事前準備はすべてできるだけオフィスを出る前に済ませるようにしています。


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